2010年10月〜2012年3月まで愛知県新城市の湯谷温泉郷にて、展示・制作していた美術作品「うつる」についての記録です。
(写真はクリックすると大きくなります。)

2011-12-11

旧東部小学校の風景/再設置1日目

3日間の予定で作品の再設置作業をしに行きました。

昼過ぎに東栄町の旧東部小学校に到着。
校舎の中から北側を見やると、南天の赤い実と紅葉の木々で初冬の風景でした。

より大きな地図で 東栄町 を表示


ちなみに飯田線の東栄駅は町の南端にあり、駅から100円で乗れる町営バスにて中心地へ移動します。
たまたまこの日は電車が遅れていたのですが、
電車の到着に合わせて発車しているようでスムーズに乗れました。
どの停留所で降りたら良いかわからなかった時は、運転手さんに聞くと親切に教えてもらえましたよ。

現地スタッフの方に荷物の受け取りをお願いしていたこともあり、
この日は玄関前の廊下にて準備作業をさせてもらいました。

大きなスカート状にした土台の布に枠を通しています。

チェーンソーで作品を作っている方がいるので、静かな校舎の中に遠くから音が響きます。

この旧東部小学校は、昨年の3月に閉校されたとのことです。
紹介を兼ねて、10月に訪れた際に撮った写真を載せます。
ちょうどこの時は「きてみん!奥三河」の東栄町企画展の会場となっていました。

校長室に残っていた、おそらく最後まで使われていたカレンダー。



















板張りの廊下から教室をのぞいたところ。
奥に見える教室内にはスサイさんが展示をされていました。


まだ閉校して1年目だからか、あまり古びて傷んだ印象はありません。

建物は使われて人の手が入っている方が、建物自体もしっかりして空間もいきいきしているように見えます。
やはり人が使うために作られたものだからでしょうか。

教室に残された鬼のお面。

鬼は花祭りの中では堂々と力強く頼もしい存在です。

「山を割り、生命の再生を図り、生まれ清まりの役割を担う」山見鬼
「大地に新しい生命力や活力を吹き込み、自然の恵みや、五穀豊穣をもたらす」榊鬼
(北設楽花祭保存会発行のパンフレットより)

昔話に出てくる人を脅かす者というよりは、
屈強で厳めしい神様としての顔をしている気がしました。

0 件のコメント:

コメントを投稿